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熟年離婚を心に決めたら

「離婚は結婚よりもパワーを使う」と言われていますが、
この言葉はまさに事実です。
そして熟年離婚でも同様です。

もし熟年離婚を心に決めたのならば、
思ったときにすぐに夫に告げるのではなくて、
何ヶ月も或いは何年もかけてその準備を進めていくことが、
その後の人生を楽しく生きていくためには必要です。


熟年離婚を決心したのなら、20年以上も一緒にいたのですから、
あと数ヶ月・数年我慢をして一緒に生活し、
自分にとって最も良い熟年離婚をしましょう。

まず、離婚の理由を事細かくメモしておきましょう。
熟年離婚の原因は、何か大きなきっかけがあって離婚をするのではなく、
長年の様々な不満が積み重なって離婚となる場合が多いのです。
それをきちんとメモしておくことで、感情的にならずに、
理路整然と離婚の話を進めていくことが出来るでしょう。

次に最も大事なのが財産分与です。
ここでもめる場合が多いのですが、婚姻期間中の財産は、
たとえ夫名義であっても半分は妻のものであるので、
これをきちんと主張できるように、徹底的に財産となるものをを調べておきましょう。

そして当面の生活費を貯蓄しておくことも必要です。
すんなり離婚に応じてくれて、財産分与、慰謝料、年金分割などが
スムーズに行なわれれば理想的ですが、
現実的には夫が納得いかない場合が多く、離婚調停に至るケースが多いのです。
そうなると半年はかかるので、その間の生活費を確保しておく必要があります。

今では年金分割もされるようになってきたので、
きちんと熟年離婚に関しての知識をもっていないと、損をしてしまいます。
「思い立ったら即実行!」が良い事もたくさんありますが、
熟年離婚に関してはこれに当てはまりません。

熟年離婚を考えたら、時間をかけてその準備を進めていってください。